赤ちゃんを産んだ証であり、わが子との絆でもある「へその緒」。
このへその緒。
いったい、いつまで保管しておけばいいんでしょう?
母親が生きている限り捨てずに保管したとしても、いつかは必ず死にますよね。
へその緒を残されて旅立たれても、子供も捨てて良いものなのか?悪いものなのかも分からず、処分に困ってしまいますよね。
そこで今回の記事では
- へその緒の保管は、いつまで親がすべきなのか?
- へその緒を保管する理由は、なにかあるのか?
- 処分するなら、どんな方法がよいのか?
など、へその緒についてお伝えします。
へその緒の保管はいつまで親がすべき?
もし「へその緒を保管する必要がない」としたら、産婦人科を退院する時に、わざわざへその緒を入れるための専用の桐の箱を渡されることはないはずですよね。
産院によっては、もらえないところがあるみたいだけど、ネットで探せば、へその緒を保管するケースや箱は、たくさん売られています。
なとなく、へその緒は捨てちゃだめなもの。
保管したほうがいいような気がしちゃいますよね。
へその緒を保管する理由は、諸説ありますが、ざっくり3つの理由があります。
へその緒を保管する3つの理由
日本人がへその緒を捨てずに保管している理由は
- へその緒を煎じて子供に飲ませると大病が治癒する
- へその緒が親子を縁で結んでくれる
- 閻魔様に見せると天国に案内される
地域によって異なりますが、このように語り継がれ、日本では「へその緒を保管する」という風習が定着しています。
では、順に説明していきます。
へその緒を煎じて子供に飲ませると治癒する
昔々、子供が命にかかわるような大病を患ったときに、その子供のへその緒を煎じて飲ませると、病気が治るという言い伝えられていました。
いまだになお、子供が重たい病気になって、薬が効かない時には、へその緒を少し削ってオブラートに包んで、飲ませると効くと、おばあちゃんから教えてもらっている地域もあるそうです。
「なぜ、へその緒が大病に効くのか?」ネットで調べてみたら、次のような記述を発見しました~!
“へその緒は、細胞がもっとも若い状態でのその人の体の一部が、乾燥した状態で保存されているものです。
これを体内に取り込むことで、老廃物が増えた古い細胞が活性化するのです。”
わたしは専門化ではないので、この回答が、医学的に根拠のあることなのかは、分かりません。
医学が発達していない昔ならともかく、現代でわが子が大病を患った時のために「へその緒を保管しておこう!」と思っている人は少ないような気がします。
しかも、「10年以上前のへその緒を飲ませて大丈夫なの?」なんて、思ってしまうけれど・・・。
医学が発達していない当時は、へその緒は、生死をさまようような大病を患ったときの特効薬だと考えられていたようです。
わが子の万が一の時の為に、「へその緒を保管しておく」というのはありですよね。
捨ててしまったら、なんで残しておいておかなかったんだろうと、後悔しそうですから。
へその緒が親子を縁で結んでくれる
これまた昔々のお話し。
子供が男の子なら戦争に行く時に渡すと、子供が戦地から無事に帰ってくるという言い伝えがあったり
女の子ならお嫁に行く時に「もしもの時にはこれを煎じて飲ませてもらいなさい。」と手渡されていたそうです。
そして、子供が死後を迎えた時に、自分のへその緒を棺に入れてもらい火葬してもらうと、
親子のつながりが切れず、天に召されても迷わないという言い伝えもあります。
いずれも「へその緒が親子を縁で結んでくれるもの」だと、信じられ保管されていたのですね(*´∇`*)
私たちが生きているこの時代、戦地に向かうことはない(と願いたい)ですが、
子供に聞いて「自分のへその緒が欲しい!」と言ったら、成人や結婚のタイミングで子供に託すというのはありですね(*´∇`*)
閻魔様に見せると天国に案内される
さきほどご紹介したのは、自分(子供)の「へその緒」を自分(子供)の棺に入れる、というお話しでした。
今度は子供の「へその緒」を母の棺に入れてもらうお話です。
母親の棺にへその緒を入れると生前どんな悪いことをしたとしても、へその緒さえあれば天国行きを命ぜられるそうです(*´∇`*)
ブログから引用させていただきます。
入院中、助産師さんから聞いたお話です。
『これを、あなたが死んだら子供たちに棺おけに入れてもらうんやで!
死んだら閻魔大王様のところに行くやろ?
もし、あなたが悪いことを5つしてるとして、良いことを4つしかしてなくて、閻魔大王様に、「地獄行き!」と言われたら、へのへその緒を見せるんや!
そしたら、閻魔大王様は、「いいものを持ってるな。2つもあるのか!」と言って極楽へ連れてくれるんや!
お産というのは、閻魔大王様も認めるすばらしことなんやで!
これができるのは女の人、産んだ母親だけやで!』引用元: 【~彩り~ Diary。】へその緒の話。
このお話しも、本当かどうかは定かでは分かりません。
でも、助産師さんから聞いたお話といわれると、説得力があって本当っぽいかんじがしませんか?
へその緒は、天国への通行手形!最強アイテムです☆
私はどんな人生を歩んでいたとしても「子供を生んだことが、価値のあることだよ」と認められたような気がして嬉しくなりました。
寛大に見てもらえるのであれば、万が一の時のために切り札として死ぬまで保管しておいて損はないですね(*´∇`*)
へその緒はいつまで保管するのか
へその緒の保管をいつまで親がするかは「子供が自分のへその緒をほしい場合」と、「子供がへその緒を要らない」と言ったときで違ってきます。
子供が自分のへその緒がほしいなら、親が保管するのは、子供が成人または結婚する時まで。
子供が成人した時か結婚するタイミングまで親が保管して、時が来たら託しましょう☆
あるていど子供が成長していないと、どこに保管したか忘れちゃいますから。
子供にへその緒を託した後の処分の仕方は、子供にゆだねることになりますね(*´∇`*)
子供がへその緒が要らないなら、母親が亡くなる時まで。
亡くなったら、へその緒も棺桶に入れていっしょに火葬してもらいましょう!
「棺桶に入れたいけど、へその緒が見つからない!」なんていうことがないように、家族で場所を共有しておきましょうね(*´∇`*)
へその緒の長期保管方法
へその緒をしっかり乾燥させる
へその緒を長期保管するためには、取れたへその緒を箱やケースに入れる前に、しっかり乾燥させることがポイントです!
清潔なガーゼなどの上に置いて、湿気の少ない場所において乾燥させましょう。
乾燥が不十分だと嫌な臭いが出てきたり、カビが発生したり、ダニのような虫がついてしまうことがあるので、しっかり乾燥させてくださいね。
数日もすればじゅくじゅくしていたへその緒が、手で触ってカチカチ、カラカラ。
見た目カリカリの干物のようになります。
埃がかぶるのが気になるようなら、へその緒の上にガーゼを覆ってもOKです。
母親にとっては大切なへその緒ですが・・・・
「これがへその緒」と知らない人にとっては、ただのゴミのようにしか見えません。
なので、乾燥させている最中に、家族に捨てられたりしないように、「これはへその緒!今、乾燥しています!」ということを伝えたり、張り紙などして分かるようにしておきましょう~!
また、ペットの犬や猫に遊ばれないような場所で乾燥させてくださいね(*´∇`*)
へその緒の保管は桐の箱がベスト!
完全に乾燥したら、へその緒専用の保管箱に入れて保管しましょう!
へその緒はガーゼにくっついてしまっているので、くっついた状態でOK。
そのまま箱に入れてください。
へそ緒を保管する箱は、100均のケースや箱でもいいんですが・・・
「この箱なんだったっけ?」なんてならないように、専用の箱が良いです~。
産院でへその緒用の箱がもらえなければ、「桐の箱」がおすすめ。
桐の箱は
- 虫がつきにくい
- 湿度を調整してくれる
- 機密性が高い
- 軽い
といった特徴があり、着物や人形の保管としても使われているものです。
長期間保存するためには、桐の箱が最適です。
もし桐の箱以外の箱やケースで保管するなら、お菓子や海苔などに入っている乾燥剤をいっしょに入れておきましょう。
入れておくと湿気対策になります。
乾燥剤はまめに交換してくださいね(*´∇`*)
へその緒の保管場所
へその緒は、大きなものではないので、不用意に置いてしまうと、どこに置いたか忘れてしまって、紛失してしまいやすいです。
なので、分かりやすく目立つ場所に保管すると良いですよ。
母子手帳や思い出の品が入っている引き出しなどと一緒に入れておくなど、置き場所を決めておきましょう(*´∇`*)
あちこち置き場所を変えると紛失しやすいので、注意してくださいね。
へその緒の処分の方法
自分の子供のへその緒は、子供が欲しいなら、子供が結婚する時や成人したタイミングで子供に託す。
子供が要らないのなら、母親の棺桶に入れて火葬してもらうという方法が最適だと思います。
でももし、ご先祖様のへその緒など、わが子ではない身内のへその緒が見つかった時はどうすればいいんでしょう?
へその緒を処分するのは、気がひけますよね。
そういった時は、どんどやきで燃やす。
またはお世話になっている神社やお寺に相談して、お焚き上げしてもらう、というのが一般的です。
個人的には気持ちの問題だと思うので、へその緒をゴミ箱に捨てたとしても、恨まれたり呪われたりするようなことは、ないと思います。
でも、もし気がひけて自分で処分できないのであれば、お焚き上げしていただきましょう。
家で保管し続けても、残された子供も困ります。
まとめ
今回の記事では、「へその緒を保管する理由」「いつまで保管するのか」「処分するならどんな方法が良いか」について、お伝えしました!
◆ へその緒を保管する理由
- 子供が大病を患った時に煎じて飲ませると治癒する
- へその緒が親と子を縁で結んでくれる
- 閻魔様に見せると天国に案内される
これらは、科学的な根拠も医学的な根拠もない「迷信」です。
だけど、「なんか素敵だな~」「持っていないな」「私にとっては必要なものだな」と気づけたので、へその緒は捨てずに、死ぬまで大切に保管しておくことにしました。
子供に自分の「へその緒が欲しい?」と聞くと、長女のカエデは「要らない」と即決。次男ソウトは「へその緒ってなあに?」と聞いてきました。
ななお:ソウトがお腹の中にいたときに、お母さんとソウトをつないでいた紐みたいなものだよ。
その紐を通じて、お母さんの体からソウトに栄養が送られていたんだけど、生まれたら栄養を送る必要がなくなるから、切られちゃうの。
そのへその緒があるんだけど、欲しい?
ソウト:要らない。だって、へその緒がなくても困ってないもん。栄養も、もらわなくても自分で食べれるし。
・・・というわけで、
子供たちにとって「へその緒」は要らないようなので、私が死ぬまで子供たちのへその緒を保管することに決めました!
万が一私が生きている間に、子供たちが生死の境をさまようようなことになったら、煎じて飲ませることもできるので、捨てるなんてとんでもないっ!
もしかしたら、子供たちの気持ちが変わるかもしれない、ですし・・・。
子供が大人になっても気持ちが変わらず、へその緒が不要なら、私が死んだ時にいっしょに棺に入れてもらい火葬してもらいます~!!
天国行きの切符をつかむご利益になるかどうかは分からないけど、子供の分身と一緒だと思うと、とっても心強いでしょ。
お守りとして持っていきたい!
子供と住んでいる世界が違ってしまっても、つながっていると思ったら、また会えると思ったら、寂しくない気がしたのです(*´∇`*)
へその緒を処分するタイミングは、私が死んだ時。
へその緒の処分の方法は、私の棺に入れていっしょに火葬してもらうのがベストだと思いました!
つまり、子供を生んだお母さんが亡くなって火葬するときに、へその緒を棺にいれてもらって処分するのが、私は一番良い方法だと思います。
なので私は、自分が死ぬ時まで大切にへその緒を保管すると決めました!
で、主人や子供たちには、私が死んだ時には絶対棺にへその緒を入れてね!と頼み、保管場所なども伝えてあります。
あとは、約束を果たしてくれることを願うのみです(*´∇`*)
さて、あなたはへその緒をいつまで保管しますか?
まずはお子さんに尋ねてみてください~。
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